健康を維持しつつ痩せるには実際のところ自炊はほぼ必須です。ただ、いざ自炊しようとなると、面倒だしレシピがわからない。結果的に同じものばかり食べて飽きが来て続かないといったことになりがちかなと思います。
そこで私は低温調理器を徹底的に活用し、手軽に作れる料理のレパートリーを複数用意することで、ダイエットを成功させました。
低温調理とはそもそも
低温調理というのは食材を100〜55℃程度の間で加熱する調理方法です。例えば、お肉であれば60℃を境にタンパク質が変性して固くなっていきます。しかし、低温調理器で鶏肉を58℃・3時間加熱すると食中毒を引き起こす菌が食べても問題ない数になり、かつタンパク質が変性しておらずしっとり柔らかく食べられる状態になります。
こちらの低温調理器にはもう2つの大きなメリットがございます。
メリット①放置調理が可能
一度低温調理器をセットしてお肉を袋に放り込んでしまえば放置で調理が完了するのが大きなメリットです。付きっ切りでフライパンや鍋に向き合うことないのはかなり楽。寝て起きたら出来上がってるのですから。
おまけに仕上がったものは当然袋に入っているので口を縛って粗熱をとったら冷蔵庫に放り込むだけでストックが出来ます。作り置き料理と言いながら手間をかけまくっている料理研究家に教えてやりたいですね。
メリット②鶏むね肉・牛もも肉を美味しく食べられる
ダイエットの味方の食材と言えば、鶏むね肉。高タンパク質・低脂質でヘルシーな食材ですが、適当に焼いたら消しゴムに、適当に茹でたら乾いた紙粘土になりますよね。

56℃・9時間で調理した鶏むね肉はみずみずしく、しっとりジューシーなサラダチキンになります。この低温調理した鶏むね肉をリメイクしていくのが賢い方法です。
ただ、鶏むね肉だけ食べていると飽きも来ますし、たまには牛肉なんかも食べたい…。そんな欲求にも答えられるのが低温調理。適当に焼いたらサンダルの底になる牛もも肉が、絶品のローストビーフになります。
といったようにダイエット向きなのに、適当に調理すると食べられるゴミになる食材を、美味しく手軽に作れるのが低温調理のメリットです。
低温調理の温度について
低温調理の温度についてはネット上では所説あるようで、かなりグレーゾーンを攻めている人、厚生労働省が発表している特定加熱食肉製品の項目を持ち出してる人、いろいろいます。が、私の主張を好き放題言わせていただきます。
・最低55℃を超えて56℃・9時間など超長時間の調理を推奨します。
食中毒菌生育温度は55℃までですので、55℃を超える温度は必須です。だからと言って、55℃で設定するのはリスキーです。お肉と袋の間に空気が混入して思ったように温度が上がらない可能性もあります。お腹を壊したくないのならバッファーを持たせるのが得策です。
ただ、保管の際は注意です。しっかり粗熱を取って冷蔵庫に入れてください。低温調理はあくまで食べても大丈夫なレベルまで菌を減らすものです。食中毒菌の生育温度に放置してたら普通にお腹下しますよ。
この辺の詳しいデータ関係を知りたい人はこちらのリンクのブログを読んでください。
低温調理器は何がおすすめ?
安いやつでいいです。機能的にはどれも同じなので好きなのを買ってください。私は筒形の鍋に取り付けるタイプのものを使用しています。anovaやBONIQは有名ではありますが高額ですし、そもそもの作りが非常にシンプルなのが低温調理器なので何でそんな高くなるのかわからないですね。
ただ、今私が買うのなら電気圧力鍋を買うでしょう。低温調理も出来て、鍋としても使えて、なんならお米を炊けるモデルもあります。サブの炊飯器があると何かと便利ですから。私は迷走の結果、なぜか炊飯器2個あるので要りません。

私が行っている鶏むね肉・牛もも肉の低温調理
ポリ袋に鶏むね肉または牛もも肉を入れて56℃・9時間です。夜22時にセットしてそのまま寝て朝7時に上げてください。以上です。
昔はオリーブオイルを入れてたり、お肉の重量に対して0.9%の塩を入れたりしてました。でも、もうめんどくさくなってやってません。別にお腹壊してないし、塩も後で入れたら良いので省いてしまいました。
これだけではただの味のないサラダチキンが出来上がるだけですが、これを起点に色んな料理に転用していきます。長くなってきたのでレシピに関しては次回以降にしときます。